2011年06月23日

おんが川の魂  未来への祈り

皆さんは九州にも鮭が遡上すること、いや昔は遡上していたことを知っていますか。
恥ずかしながら私は知らなかったのですが、福岡の遠賀川がそれです。その嘉麻市大隈には、日本で唯一の鮭神社(奈良時代建立)があります。
鮭は海岸から48キロもの山奥に!しかも、卵から孵化した稚魚がなんとベーリング海で4年間を暮らし、成長して戻ってくる!
そして、いったん鮭の遡上が見られなくなっていた遠賀川に、最近では3~4匹の遡上が見られるようになりました。
青木宣人さんは長年、私財を投げ打って鮭の稚魚を孵化させ放流し続けてきました。ただ放流するだけでなく、近隣の山の手入れや植樹、河川の清掃、農家への循環型農業の指導育成など遠大な視点での環境づくりをされてきたのです。
色々の助けもあってのことではありましょうが、とても常人には出来ることではありません。
しかし、さすがの青木さんもその年齢と孵化施設の老朽化、資金の点で限界を感じるようになられました。
この時期に最後の力を振り絞ってと立ち上がり「遠賀川源流サケの会」を立ち上げ県の理解を得、資金も導入できるところまできていました。そこへあの3・11。予算はカットされることに!

この不思議な魚サケと人の歴史は遠い遠い昔から。また同じく鮭と共に生きた熊も今や絶滅せんとす。

もし、この青木さんの事業がここで絶えればもう少なくとも九州に鮭が遡上することはなくなるでしょう。

私は鮭の会に、祈りと共に寄付金をさせていただきました。

問い合わせ    「遠賀川源流サケの会」
 
 福岡県嘉麻市馬見1830-1

     tel  0948-57ー4110

支援金募集

 福岡銀行 大隈支店
 (普)822652 青木宣人(アオキセンジン)


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Posted by 大谷 真洋 at 19:13│Comments(0)農と自然
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