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2012年01月05日

年初にふと思索したこと

皆さんは戦前まで各地にサンカと言われる人々・生活集団がいたことを知っていますか。
この人達は住所不定で一般世間とは一線を画し、基本的に家族単位で生活をなし、手さきが大変に器用で竹細工などで生計をたてていました。
サンカの三種の神器と言われるものが天幕(テント)、自在鈎(ジザイカギ)それにウメガイと呼ばれる両刃の山刀です。彼らにはその他ほとんど所持するものがなく非常にシンプルで身軽な生活をしていました。
彼らの話し言葉は一般人とさほど変わらないのですが、我々とはまったく違う文字をもっていました。
彼らの口承によるとその歴史ルーツは神武天皇、スサノオさらにはニニギノミコトあたりまでさかのぼるようです。
しかし長い歴史の中で彼らは差別・侮蔑・迫害され次第に姿を消していきます。
サンカとはいったい何者なのか?いつごろどこから来たのか?
これまで私達の認識する日本人というのは単一民族的なものではありますが、アイヌや隼人や熊襲の存在は誰しもが多少なりとも知るところです。
作家で日本文化全般に詳しい呉善花(オ ソンファ)さんはアイヌの人達との遭遇から、その精神性・風俗性・宗教性は明らかに日本の文化と深くかかわる同系のものだとしています

私はこのサンカにこそそれと同様かそれ以上に日本の古層を感じるのです。その古層がいかなるものかについては私なりの答えはありますがここでは触れません。

岐阜県の教育家三宅武夫さんがその幼児期(明治40年頃)、あるサンカの家族との出会いを綴った大変貴重な記録があります。
三宅さんはこの時、世間が言うようなサンカへのマイナスイメージとは真反対に、このサンカの家族の生活と仕事そして遊びと教育が自然に一体となった様子に深く憧憬の念を覚えたのです。
そしてその経験から三宅さんは教育者となられました。

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Posted by 大谷 真洋 at 09:07│Comments(0)
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