2019年05月18日

真実の歴史

5.15事件で暗殺された犬養首相。孫の犬養道子さん(作家)の著述にもある様に、蒋介石のみならず何人もの大陸の将来を担うであろう若手志士を密かにかくまった。
そしてその影にはまた頭山翁の存在があった。 頭山満と言うのは今ではほとんど知られず、知れるとしてもせいぜい右翼の巨頭くらいに片づけられてしまっている。それは全くの誤解で、この人こそ西郷隆盛の意思を受け継ぐ真の実務家であったいってもよい。
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  頭山満、犬飼首相と蒋介石     頭山はまたインドの詩人タゴールなどにも慕われた

王仁三郎と頭山翁、 当たり前な歴史観では何のことやらわからない。
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  王仁三郎、頭山満と内田良平

あの激動期けっして表にはならないが、あの世もこの世も熟知したような数人の大人物が人知れず決死の覚悟で世界と日本の為に動いていた。中村天風(中村に天風の名を授けたのはまたこの頭山であった)、内田良平(黒龍会)、藤井日達(阿蘇の生んだ大聖人)、植芝盛平(のちの合気道創始者)出口王仁三郎(大本教の教祖)などなど。
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頭山ファミリーと天風

王仁三郎は軍と一線を画し、植芝盛平などを引き連れ大陸に渡り、本当の意味でのアジア主義に奔走した。馬族と生死を共にし彼らからも頭領として慕われ認めらた。
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  日本の軍部に捕えられ、足枷された王仁三郎(左から2番目、右横に植芝守平

頭山は孫文:(中国の父)からも信頼され頼られた。その視点は遠くイスラムの地まで行き届いた。
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  孫文と頭山

そこには無私の精神、真実があった。みんな繋がっていた。
ガンジー翁によっても語られる事実として日達上人の存在も注目される。聖人自身弾丸殺戮の中を裸足と太鼓のみで巡業。多くのお弟子さんは亡くなっている。あの南京入城一番乗りは聖人のお弟子さん達であった。 アジアの為に「武器」によらず大陸に渡る「やまとの魂」は他にも確実に存在した。 そして今でもガンジーのアシュラムでは南無妙法蓮華経がとなえらている。
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    頭山翁と若き日の日達上人
ブラジル移民をリードしたブラジリアン柔術の祖前田光世(コンデ・コマ:伯爵 と称えられる)もそう、近くはブータンに農業指導者として骨を埋めた西岡京治氏(ダショー:爵位 と呼ばれる)などもそうです。他にも数多くおりますが一般には知られません。戦後の目に見える豊かさはこのような目に見えない部分の「陰徳」あってこそのことです。 決して頭の良さや技術力が先行してのものではありません。
当時の軍部や政財界を「天」の意識でギリギリ最後までかじ取りし続けんとした真の歴史の人脈図。一方、軍部や政財界という「表舞台」にありながらも、「天」を相手に命をかけて働いた人達も少なからずありました。決して侵略的大陸進出とひと括りにできるものではありません。 ただ、こういう人たちの理念と言うのはあまりに遠大で、1+1=2式的な話はしませんから(目に見えない世界までも見ようとしますから)その当時としては(今日までも)理解されないのです。わかりやすい例で言うとキリストもそうですし、西郷が征韓論で片づけられてしまうのもそうでしょう。まったく真逆に受け取られるのです。
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  スリランカで授かった仏舎利を近衛首相に献上する藤井日達



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Posted by 大谷 真洋 at 09:42│Comments(0)歴史と文明・未来
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