風のたより　　道を尋ねて

九州霧島山系の新燃岳が噴火を起こしています。台風や地震災害にも色々ありますが実際の映像を見ますと、この火山の爆発は本当に人間の領域を超えた根源的エネルギーを目の当たりにさせられたようで驚きというよりも畏敬の念を感じさせます。（まだ江戸時代の富士山の宝永の大噴火などに比べれば大したこともないということになりましょうが）鹿児島・宮崎など農家の農産物にもかなりな被害が報告されています。また、鳥インフルエンザの感染も再び拡大傾向にあり何千何万羽単位で処分されています。特に宮崎においては口蹄疫の終息から日も浅く生産活動・経済活動への打撃はかなりのものと言わざるを得ません。世界的に見ても大洪水、大寒波、大規模土砂災害などがいたるところで発生しています。これにより世界のトウモロコシなど穀物価格も高騰しています。（日本ではいつものことであまり報道されませんが。）また、チュ二ジア・イエメン・エジプトなど市民の反政府運動は決して一過性のものではなく、周辺国へも飛び火拡大の傾向です。これは昨年から取り沙汰されているギリシャなどEU諸国での国家の経済破綻に続き、今や世界的政治破綻という新たな局面にきているということの兆しかと思われます。非常事態。あれこれ理屈を言っている場合ではもはやない。「備えておけということです。」人間、まずは何はさておき食料が一番です。